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食虫植物を育てよう!

食虫植物とは
食虫植物とは、ある種類の植物のグループではなく、虫などの小さな動物を捕獲し栄養分として消化吸収できるように進化した植物の総称です。これらの多くは、他の植物が生活できないような荒れ地や湿地など貧栄養で過酷な環境に適応し、不足する栄養分を補うために捕虫の能力を獲得したと考えられています。前述のように食虫の能力を獲得した植物の仲間は色々で、その形状・生態や色彩など変化に富み、非常に特異なものが多く見られ魅力的な植物たちです。

ハエトリソウ Dionaea muscipula  ※食虫直物といえばこれ!

食虫植物といえばトゲのついた葉を瞬時に閉じて虫を捕獲する「ハエトリソウ」はその形状・生態からも非常に特異でモウセンゴケ、ウツボカズラ、サラセニアなどの代表選手たちと比べても最も有名な食虫植物ではないでしょうか?

 

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ハエトリソウの捕虫葉の仕組み

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ハエトリソウの葉(捕虫葉)の内側には左右それぞれ3本のトゲが生えています。虫がやってきて、そのトゲに合わせて2回以上触れると瞬時に葉を閉じ虫を捕らえます。これは、なかなかやってこない虫を確実に捕らえるためのメカニズムです。一度目の接触であわてて閉じてしまうと、逃がしてしまうかもしれません。確実に葉の中に虫がいるのを確認してから、葉が閉じる為です。

 
1.

ハエトリソウ栽培に必要なもの
・植木鉢:水はけや通気性などを考えると素焼きの鉢が良いかもしれませんが、さほど重要ではありません。鉢の種類はどんなものでも良いでしょう。お好みでカラフルな植木鉢を選んでもかまいません。大きさは1株植える場合は口の直径が8~10cmくらい、やや深めのものが良いでしょう。

・受け皿:用土が常に濡れているように腰水をします。受け皿には常にたっぷりの水を張っておきます。

・鉢底ネット:植木鉢の底の穴に置くネットです。

・軽石:鉢底に水はけを良くする為に直径1cm程度の軽石を2~3cm程度入れます。(軽石でなくても木炭や鹿沼土ほか、何でもかまいません)

・用土:様々なものが使われますが、特に初心者の方にはミズゴケがおすすめです。

2.

ハエトリソウの購入時の選び方
園芸店、ホームセンターで4月から9月ころ売り場に食虫植物コーナーが設けられ売られているのを、よく見かけます。ハエトリソウ、ハエジゴク、ハエトリグサなどの名前で売られています。葉を広げ元気の良い鉢を選びます。売り場の管理が悪く、用土の乾いてしまっているものは株が弱っている場合があるので避けましょう。

一つの鉢でたくさんの芽が出て小さめの葉をたくさん付けている鉢や1~3芽ほどで大きめの葉を広げているものなどがあるでしょう。翌年、株分けによって多くの鉢を得たい場合は芽の多いものを選びますが、これから育てる場合は芽数は少なくても株の大きなものを選んだ方が良いでしょう。

中にはビッグマウスという名前の付いている品種もあります。これは捕虫葉が大きくなるタイプのハエトリソウです。

3. 購入したら
園芸店やホームセンターで購入してきたものはビニールポットなどに入っている場合が多いと思います。そのままでも大丈夫ですが、好みの鉢に移し替えると良いでしょう。そのとき、用土がいたんでいるようなら、外側の根の伸びていない部分の用土を入れ替えるのも良いでしょう。暖かい時期は根が活動しているので、出来るだけ根を傷めないように注意してください。
※植え替えは下記の植え替えを参照してください。
4. 日常の管理
日当たりのいい、場所に置き、一年中腰水をして、用土がいつもぬれている状態に保っておきます。

夏は風通しの良いところに置き、日中の高温で茹だってしまわないように、多少日よけをした方が良いでしょう。特に夏は、日中暖かくなって用土のミズゴケがいたむので、夕方(または早朝)充分に散水して温度を下げるとともに用土を清潔に保つと良いでしょう。

冬の凍結はあまり好ましくないので注意しましょう。

 


 

   
   

ハエトリソウの植え替え(1~2月の管理)

ハエトリソウ栽培で一年で一番はじめに行うイベント、ハエトリソウの植え替えを紹介いたします。
植物の種類によっては用土や日常の管理に違いはありますが、冬芽を作って休眠するタイプの食虫植物の多くは同様の管理を行います。

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1. 冬で活動を休止したハエトリソウ
ハエトリソウは1~2月頃は活動を停止し暖かくなるのを待っています。この時期は葉や根も枯れてほとんど無く休眠中なので、植え替えて夏の間に痛んだ用土(ミズゴケ)を交換するのには最もいい時期になります。ハエトリソウの用土には様々なものが使われますが、特に初心者の方にはミズゴケがおすすめです。
2. 乾燥ミズゴケを水で戻す。
園芸店、ホームセンターで売られている乾燥ミズゴケを水につけ十分水を吸わせます。出来れば一晩おくと良いでしょう。
3. 休眠芽を取り出し水洗い。
休眠中なので、葉も根もほとんど無く、鉢から取り出すと葉の根元が大きく太った白い鱗片状になった休眠芽が出てきます。水で古いミズゴケや汚れを洗い落とします。芽が明らかに分かれて2つ、3つになっている場合は、分けて別々に植え替えます。手で少し力を加え繋がっているようであれば無理に分けない方が良いでしょう。
4. 植える
水はけが良くなるように、植え付ける鉢底の穴をネットなどでふさぎ、直径1cm前後の軽石などを少し入れます。新しいミズゴケで、芽をくるみ、鉢の大きさより少しだけ大きめにくるんだら植木鉢に押し込みます。
この時、あまりふかふかではいけません。かといって、ぎゅうぎゅうに詰めてもいけません。目安はしっかりと詰まっていて、上から水をかけるとすぐに鉢の下から流れ出てくるくらいが適当です。
5.

植え替え終了
植え替えが終わったら、ラベルをさし、品種・系統が分かるようにしておきます。特に多くの鉢、品種を育てていると必要です。

日当たりのいい場所に置き水をかけ、腰水をして暖かくなって芽が活動を開始するのを楽しみに待ちます。

   
   

イトバモウセンゴケ(Drosera filiformis)の植え替え!

イトバモウセンゴケもハエトリソウと同じ時期に植え替えを行います。

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1. 冬で活動を休止したイトバモウセンゴケ
ハエトリソウと同じく1~2月頃は活動を停止し暖かくなるのを待っています。この時期はイトバモウセンゴケの特長の長細い葉は無く根も枯れてほとんどありません。短い尖った葉を密集させ休眠芽を形成しています。植え替えて夏の間に痛んだ用土(ミズゴケ)を交換するのには最もいい時期になります。初心者の方には用土はやはりミズゴケがおすすめです。
2. 乾燥ミズゴケを水で戻す。
園芸店、ホームセンターで売られている乾燥ミズゴケを水につけ十分水を吸わせます。出来れば一晩おくと良いでしょう。
3. 休眠芽を取り出し水洗い。
休眠芽は、小さなフキノトウの穂先様な形のイメージで、ほとんど古い用土の上に乗っかっているいうな感じで、根は無りません。水で洗い古いミズゴケや汚れを洗い落とします。芽が分かれて2つ、3つになっている場合は、分けて別々に植え替えます。手で少し力を加え繋がっているようであれば無理に分けない方が良いでしょう。
4. 植える
水はけが良くなるように、植え付ける鉢底の穴をネットなどでふさぎ、直径1cm前後の軽石などを少し入れます。新しいミズゴケで、芽をくるみ、鉢の大きさより少しだけ大きめにくるんだら植木鉢に押し込みます。
この時、あまりふかふかではいけません。かといって、ぎゅうぎゅうに詰めてもいけません。目安はしっかりと詰まっていて、上から水をかけるとすぐに鉢の下から流れ出てくるくらいが適当です。
5.

植え替え終了
植え替えが終わったらラベルをさして、日当たりのいい場所に置き、水をかけ、腰水をして暖かくなって芽が活動を開始するのを楽しみに待ちます。

   
   

 食虫植物を育てる時は、この本を是非!

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